ロルフィング®

Rolfing®– Structural Integration

ロルフィングとは?

●ロルフィングは,地球の重力場のなかで私たちができるだけ合理的かつ快適に立ち振る舞いできるように,筋肉のバランスと動きの統合性とを向上させるホリスティックなボディワークです。

●ロルフィングは,アメリカの生化学者アイダ・ロルフ博士(1896-1979)によって開発されました。
もともと生化学者であったロルフ博士は,有機化学の研究を通じて人のからだに関する知識と興味を深めました。その後,自らも脊椎の問題を抱えていた彼女は,からだの構造が機能に与える影響に注目し,ヨガ,オステオパシー,カイロプラクティクス,ホメオパシーなどさまざまな療法を研究しました。
そうした長年の研究をへて,いままで注目されることのなかった「筋膜」にアプローチする画期的な身体統合のテクニック「ロルフィング」を開発したのです。

ロルフィングの実際

●ロルフィングは,おもに「筋膜」とよばれる結合組織に働きかけます。
「筋膜」とは筋肉や内臓などを重層的に包んでいる薄い膜で,本来は水とコラーゲンに富んだ弾力性のある組織です。けれども,慢性的な緊張や不自然な生活習慣,けがやストレスにさらされると,筋膜は硬くなって水分を失い,変形したままになったり周囲の筋膜と癒着を起こしたりします。これがいわゆる「凝り」「張り」とよばれるものです。こうした緊張は,ひいては姿勢の歪みや肩こり・腰痛なども生じさせることになります。

●ロルフィングは通常,ロルファー(ロルフィングの施術者)とクライアントの共同作業で進められます。
ロルファーは手や肘を使って,硬くなった筋膜に適度な圧力をかけゆっくり引き伸ばします。
それと同時に,クライアントは自分の内側の感覚に耳を澄ませながら,ロルファーの誘導に応じて少しずつていねいにからだの各部を動かしていきます。

●ロルフィングは10~12回のセッションを基本としています。
各セッションにはそれぞれテーマがあり,筋膜のネットワークが段階的に整えられるように体系づけられています。

●10セッションのテーマ

表層
#1 全身で呼吸する
#2 全身を支える土台(足・脚)をつくる
#3 体側を伸ばし奥行きをつくる
深層
#4 骨盤底を解放する
#5 内臓空間を解放し肚をつくる
#6 仙骨・背骨を自由にする
#7 頭部を解放し安定させる
統合
#8  姿勢と動きの統合(1)
#9  姿勢と動きの統合(2)
#10 各部の水平化と全身の統合

●10セッションが終わり,それまでの緊張から解放され柔軟でみずみずしい筋膜に支えられるようになったからだは,バランスのよい姿勢と合理的で美しい動きをとりもどします。

●こんな人におススメ

・自分の姿勢や体型,立ち方,歩き方が気になる方。
・からだの歪みなどからくる慢性的な痛みや不快感を軽減したい方。
・からだへの気づきを深め,快適さ・動きやすさの新しい感覚を見出したい方。
・仕事,スポーツ,ダンス,演劇,武道,芸術などのパフォーマンスを向上させたい方。
・美しく機能的なからだへの進化を求める方。
・いま自分の中に「変化のとき」を感じている方。