鍼灸・手技療法

Acupuncture & Massage Therapy

東洋医学の身体観

●人間は小さな宇宙だ

西洋医学と東洋医学を比較してよく言われることに,「西洋医学は病気を診るが,東洋医学は病人を診る」という表現があります。そのことばどおり,東洋医学は,人間を小さな宇宙として捉えるという大きな特徴をもっています。大宇宙である天体の運行,自然の変化などを司る原理が,小宇宙である人間の病態の生成や消滅をも同じように支配していると考えたのです。

●自然治癒力は気の流れから生まれる
昔から東洋医学では,人のからだには目に見えない生命エネルギー「気」が流れていると考えてきました。そして「気」は「経絡」とよばれる通路上を流れ,要所要所に存在する「経穴(ツボ)」によって中継されていると想定したのです。
病気はこの「気」の滞りやアンバランスによって生じると考えられています。
ですから,ツボを鍼や手技によって刺激することで,滞りを解消し,人が本来もっている自然治癒力を引き出していけば,結果として凝りや痛み,ひいては内臓の不調や体質も改善されていくというわけです。

鍼灸・手技療法

●鍼は痛くない
鍼というと縫い針や注射針のようなものを想像する方もいるかもしれませんが,鍼治療に使われる鍼はそれよりはるかに細くとてもしなやかなものです。直径0.2ミリ位の髪毛ほどの鍼を鍼管とよばれる筒をとおして皮下に導き入れますので,刺入時の痛みはほとんどありません。
また鍼はすべてディスポーザブル(使い捨て)で,患部や手指もきちんと消毒しますので,感染や衛生面での心配もありません。

●お灸は熱くない
かつては悪さをした子どもなどをこらしめるという意味で,「灸をすえる」という表現が使われたこともありますが,InnerWebでのお灸は熱くも恐くもありません。むしろ,ほんわかする温熱刺激とリラクセーション効果のある香りを伴った,とても心地良いものです。
とくに,現代の都会に住む女性のように,「虚証」体質で冷え性やエネルギー不足の方にはおすすめです。もちろんお灸痕を残すようなことはありませんので,きずやしみのない美しい肌を保ちたい女性の方々もご安心ください。

●東洋と西洋が仲良く手を組んだ手技療法
InnerWebの手技療法は,滞りのある経絡やツボを刺激していくという東洋医学的な考え方に加え,筋肉や筋膜の緊張をほぐしつながりを整えるという西洋医学的なアプローチをとりいれて全身を診ていきます。
施術の効果を持続させ,不必要な緊張をためこまない合理的なからだの使い方を学習するために,ロルフィングの手法を用いることもあります。

●こんな人にお薦め
・ 痛みや特定の急性・慢性症状をおもちの方
・ 自然治癒力を高めて,病気になりにくいからだをつくりたい方
・ 根本的な体質改善をめざす方

●WHO(世界保健機構)で認める鍼灸適応症

神経系 神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めま い・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー等
運動器系  関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)等
循環器系  心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ等
呼吸器系  気管支炎・喘息・風邪および予防等
消化器系  胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾等
代謝内分秘系  バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血等
生殖・泌尿器系  膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎等
婦人科系  更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊等
耳鼻咽喉科系  中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・蓄膿症・咽喉頭炎・扁桃腺炎等
眼科系  眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい等
小児科系  小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善等